ヤフコメ追い出されたんで

徒然なるままに

これは断じて黒人差別ではない

 ジャスティンは酔っぱらって出勤し、化学プラントでの仕事も失った。コーヒーショップで働き始めたが、1週間と経たずに辞めさせられた。応募書類に嘘を書いたのが原因だった。 かつて、昔の恋人やその母親と暮らしていた住宅に侵入しようとして、隣人に撃たれるという事件も起こした。ガラス張りの家具店のショールームに、芝刈り機で突っ込んだこともある。 ついには、銀行強盗に手を出した。 ジャスティンは、連邦刑務所で8年近く服役したあと、2019年8月に更生訓練施設に入所した。 「ジャスティンは頑張っていました」とエイプリルは話す。 「目標に向かって取り組んでいて、新しいことも学んでいたんです」 ジャスティンは農場で働き始めた。その仕事を通じて、遺伝子組み換え技術に関心を持つと、仕事の合間にインターネットで関連記事を読むようになった。 「変わろうとしていたんです」とエイプリル。 「でも、何かが壊れてしまったんです」 ジャスティンは不意に、息子の前から姿を消した。更生訓練施設から脱走したのは、4月29日。そのおよそ1カ月後、モーテルの駐車場に停車していた白いトラックに、パトカーが横付けした。 警官たちは当初、ジャスティンにはあまり注意を払っていなかった。警官のグズマンは、ジャスティンと一緒にいた女性ソフィアに逮捕状が出ていることに気がつき、逮捕しようとした。 警察の証言によるとちょうどその時、ジャスティンがナイフを取り出して、グズマンが身に着けていたシャツと防弾チョッキを切りつけた。 グズマンは発砲した。