ちょっと怖いはなし?
40年前の事です。当時高校生だった私は2階に部屋があったのですが、良く夜中に一階のひさしの部分に出てこっそりタバコを吸ってました。
ある夜のことです。その日はそういうことはせずに寝ようとしてベッドに横たわったのですが、なんとなく外に気配がします。
まあ、気のせいだろうと思いそのまま寝ようとしてました。すると、一階から母の声が
「あんた屋根の上にでてる?」
慌てて階下に降りていくと確かに屋根の上で音がします。しかもとても重量感のある音で猫とも思えません。父は単身赴任だったのでいません。
ミシリミシリとゆっくりと移動していく音がします。深夜だったのですが母が近所の知り合いに電話しました。
しかし何も目視できないとのこと。
時間が経っても音は止まず異様な圧迫感があります。
母は意を決して警察に電話しました。
そこでふと気になったことがあります。警察が来たらまず屋根の上を調べるでしょう。しかしもし、屋根の上に何も見当たらなかったら??…たぶん屋根裏を見ます。
屋根裏には押し入れの上の板をずらすと登ることができるのですが、なんと当時私はそこにエロ本を隠していたのです!
これ、もし警察に見つかってたら気まずいなんてもんじゃありません。
わたしは悩みました。
屋根裏に賊が隠れている可能性があります。しかしエロ本の場所を移動させなければ一生ものの恥をかいてしまいます。
究極プライドと命の選択です!
しかも警察が到着するまで時間がありません。
わたしは覚悟を決めました。押し入れのそばに音もたてずに脚立がわりの椅子を移動させました。そして場所を確認すると、電光石化で屋根裏に手を突っ込みエロ本を回収しました。
ふざけているようですが、当時はガチで怖かったです。屋根裏から刃物を持った賊が降りてくる可能性があったのです。
結局、警察が来て隅々まで調べましたが原因は不明でした。
その後同様のことは起こりませんでした。
しかしわたしが屋根裏にエロ本を隠すのをやめたことは言うまでもありません。